常陸野ネストビールの木内酒造でクラフトビールづくりに挑戦

今年の目標の「クラフトビールをつくる」がなんとなく気になりながらも、気付けば11月も終わろうとしている今日この頃なので、慌てていろいろと調べてみたところ「常陸野ネストビール」で有名な木内酒造のビール工房で「ビールづくり」ができるようなので、予約して初挑戦することに♪
(※2023年1月の今年の目標の記事はコチラ

というわけで、午前中の常陸大宮市での仕事を終え、木内酒造のある「常陸鴻巣駅」に到着♪
途中の駅で那珂市のゆるキャラ「ナカマロちゃん」に遭遇♪
スマホで調べて初めて知りましたが(笑)。
駅のホームに「常陸鴻巣駅」から歩いて5分、と書かれた看板があるので分かりやすいです。
地図に従って歩くと、歴史を感じる「木内酒造」の建物が見えてきました。
早速お店に入ります。
店内にはお馴染みの「常陸野ネストビール」や日本酒などが並んでいます。
人がいない瞬間を撮るのがちょっと大変なくらいに、多くのお買い物客で賑わってました。
バーカウンターも併設されています。
コチラは閑散としてました苦笑。
というわけで、「ビールづくり」の開始まで時間もあるので、季節のBeer「ハニーヴァイツェン」(600円)を呑みながら友人の到着を待ちます。
「茨城県桜川市産の希少な山桜はちみつと国産の小麦を用いた無濾過ビールです。程よい酸味にフルーティーなアロマ、なめらかな口あたりをお楽しみください。」との説明通りの味で美味しい♪
もうちょっと時間があったので「ペールエール」(600円)をお代わり♪
コチラは何度も呑んだことがあるので、いつも通りの美味しさ。
開始予定時刻ピッタリに友人が到着したので、そのまま工房に移動。
サイズ感も見た目も可愛らしいビールづくりの釜が8つ並んでます。
1種類のビールをつくるのに2つの釜を利用するので、同時に4種類つくれ、自分たちが2種類、もう1組の参加者も2種類とのことだったので、8つの釜がフル稼働することになりました。
まずは「レシピ造り」ということで、「スタイル」、「アルコール度数」、「SRM(色味)」を決めます。
黒ビールは苦手なので、「ホワイトエール」と「ペールエール」の2種類で即決。
続いて「ホップ」と「副原料」を選んで、「香り」と「苦み(IBU)」を決めます。
「ホワイトエール」(写真左)は3種類の「ホップ」と2種類の「副原料」で程良いアロマ感とライトな呑み心地を目指してみます。
「ペールエール」(写真右)は「センテニアル」のシングルホップのみ、というサスガ「びあマ 神田」で働く友人ってな感じの渋めのレシピです。
(※びあマ 神田の記事はコチラ
って感じでブルワーの先生と相談したら、ちゃんとしたレシピ表にしてもらえました。
ホップは3回に分けて投じていくようで、3回目がメインのアロマになるようで、「センテニアル」のシングルホップを目指した「ペールエール」ですが、1回目には「チヌーク」を入れるのがオススメのようです。
いよいよビールづくりの開始。
まずは「麦芽の計量」。
計量した麦芽を機械で粗挽きに破砕。
50度くらいのお湯の釜に破砕した麦芽を投入。
ゆっくりと混ぜます。
混ぜながら下からピッチャーに排出しては戻す「循環」という作業を繰り返して、釜内の麦汁を均一にした後、釜内の温度のムラがでないようゆっくり混ぜながら更に「循環」を繰り返して、釜内の温度を酵素が活発に働いてくれる65度~67度に上げていきます。
67度になったタイミングで釜の蓋を閉めて40分間保温することで、酵素(アミラーゼ)によって麦芽の「デンプン」が「糖」に変わる「糖化」が行われていきます。
「糖化」する前の麦汁を試験管に入れて試飲♪
ビールとは程遠いけど、麦の風味とほのかな甘みが普通に美味しい。
一番右が「ホワイトエール」の麦汁。
右から二番目が「ペールエール」の麦汁。この時点だとほとんど同じ色味です。
左の2つはもう1組の参加者の分で、右から三番目が「ペールエール」、一番左が「アンバーエール」とのことでしたが、同じ「ペールエール」でもレシピの「SRM(色味)」によって割と違う色になるんですね。勉強になります(学)。
40分の待ち時間が発生したので、バーカウンターに戻って「ホワイトエール」(600円)を呑みながら休憩♪
「循環」作業で疲れて喉が渇いたこともあってか、「HISTORY 1602」(600円)という限定ビールをお代わり♪
40分経って戻って蓋を開けるとこんな感じ。
この状態の麦汁を取り出して、ヨウ素液でテスト。
青紫色になるとデンプンが残っていることになり、糖化が終わっていないわけですが、色が変わらず見事にすべてのデンプンが糖に変わってくれていることが分かります。
小学生の頃の理科の実験が人生の役に立つことが分かった瞬間でした(笑)。
試飲してみると甘酒のような豊潤な甘さと麦の香りがが感じられてかなり美味しくなってます。
続いては「マッシュアウト」という工程で、温度を76度くらいまで上げることで、これまで頑張って「糖化」をしてくれた酵素に失活(≒死)してもらいます(泣)。
その後、ろ過フィルターの役割をしてくれる麦芽の層を作るように静かに撹拌しながら10回ほど「循環」を繰り返します。
そして麦芽層のフィルターからろ過して取り出した麦汁が所謂「一番麦汁」です。
出来上がった「一番麦汁」を試飲。
雑味が取れた感じで、さきほどの糖化直後よりもスッキリした印象。
そのまま、麦芽層のフィルターを維持するようにゆっくりとお湯をかけ続け、ろ過されて出てきた「二番麦汁」を取り出していく「スパージング」という作業をしながら、隣の煮沸釜に麦汁を移動させていく、というなかなか大変な作業でした。
すべての麦汁を煮沸釜に移動して100度まで温度を上げたところで、1回目のホップを投入~♪
20分後に2回目のホップ、更に10分後に3回目のホップと副原料を投入します。
その間に「麦芽粕(カス)の取り出し」という工程で、いわゆるお掃除をします。
このカスは農場の飼料などとして再利用されるようですが、このままだと栄養が無いようで、カサ増し的な意味合い、とのことでした。
3回目のホップ投入から5分経ったところで、「ワールブール・ワールブールレスト」という工程に入り、完成した麦汁を一定方向にかき混ぜた後、ホップなどを沈殿させるために15分間待ちます。
というわけでバーカウンターに戻って今度は「日本酒」(笑)。
華やかな香りとスッキリした甘みと生きた酵母の発泡感がナイスな感じで良い酔い♪
工房に戻ると「麦汁冷却」という工程の準備がされていたので、説明を受けた後、すぐに自分の「ホワイトエール」の煮沸釜の栓を開きました。
すると、熱い麦汁が冷たい管を通って冷却されていくようです。
冷却された麦汁がそのままこんな感じでタッパーに注がれていきます。
コチラがその麦汁。
試飲してみましたが、まぁ炭酸もアルコールもないし、酔っぱらっていたこともあって、あんまり覚えてません(笑)。

この後はブルワーの方が酵母を入れて1~2週間発酵させ、その後2~4週間かけて熟成した後にボトリングされて送られてくることになってます。
アルコール度数が高いほど熟成期間が長くなる、とのことで「ペールエール」はアルコール度数7%なので、年内に受け取るのは厳しそうですが、まぁ新年のカンパイで呑みたいと思いますー!

ってな感じで楽しかった水戸出張も終わり、帰りは「特急ひたち」に乗ってビールを呑みながら寝落ちしてたら、あっという間に東京駅に着いてました(笑)。

受取は来年とはいえ、今年の目標の「クラフトビールをつくる」を達成した、ということにして、来年に届くのをを楽しみに待ちたいと思います。

常陸野ネストビール 手造りビール工房
茨城県那珂市鴻巣 1257
029-270-7955